第22回浅草サンバカーニバル!!
2002−8−31 (sat)
COLHENDO LIBERDADE: ERGUE O
COPO E DIZ KAMPAI
作曲:Noca da Portela - Colombo -
Rocha 作詞:Marcello Sudoh
Vem, vem amor (Meu cantar!) O meu cantar Eu sou a força da
terra, da água Ossain, Logun Edé (E pega!) Pega no copo ergue e diz
kampai Mas bebida e direção Nessa festa vou sambar (Amor, amor!) |
来い、来い、愛よ、 (私の歌!) 私の歌には 私は大地の力、水の力 オサイン、ログン・エデェ (グラスを取って!) グラスを取って、乾杯しよう! でも飲んだら このお祭りでサンバしよう (愛よ、愛よ!) |
日本語訳:簀藤 基修子&ふじおかゆみこ
タンボリン…サンバ用のドラムの中では音が最も大きく音程が高い楽器。直径6インチ、深さ5cmの片面太鼓。利き手にスティックを持ち,もう片方の手で楽器を持つ。アクセントを特に強調するパート。単純な叩き方のほかに、タンボリン独特の奏法である”返し打ち”などその奏法の幅は広い。スティックも器やプラスティック素材のもの(バケッタ)があり用途に応じて使い分ける。
スルド…重低音の大太鼓。サンバのリズムの屋台骨2拍子をたたき出す最も重要な楽器。直径は16〜26インチくらい、胴の 深さは50〜60cmくらい。楽器を肩からスリングで吊り、利き手にマレット(ばち)を持って叩き、もう片方の手で打面 を押さえ たり離したりして音の高さや長さに変化を加える。
カイシャ…底面に響き線がついて,構造はスネアドラムと同じだが,独特のサウンドキャラクターを持っており,重量も軽い。直径は10〜14インチ、胴の深さは6〜15cmくらい。楽器を肩からスリングで吊ったり腰部分で固定したりするが,中にはスリングを使わず肩や胸の高さで抱えて叩く事もある。細かいリズムを隙間なく刻み,サンバらしいグループ(ノリ)を両手にスティックを持って叩き出す。
ペピーキ・ジ・マンゥ
小形の太鼓で主にパゴージで使用される。小脇に抱え、スティックは使わずに素手で叩いて演奏する。
クィーカ
プイータとも呼ばれる。フリクション・ドラム(摩擦太鼓)に分類される。最もブラジル音楽らしい音(豚の鳴き声?)を出すと言われる。構造は片面に張った皮の中央に竹棒の先端をくくりつけてあり、金属、木、プラスチックなどの胴が共鳴するようになっている。演奏は、この竹棒を濡れた布などで擦るのだが、棒のくくりつけられた部分の直近を指でミュートすると高い音が出る。基本的にはミュート、オープンの2音階しか出ないが、名手になると皮のミュートの強さをかえて簡単なメロディーまで演奏してしまうのには驚いてしまう。
タンボリン
タンバリンとは全く別物。直径16cmほどの小さな片側にヘッドを張った太鼓で、極めて高く乾いた音がする。細かいパターンを激しくたたくのでカーニバルでは恐ろしく目立つ楽器。
アタバキ
細長いドラム。いろいろな大きさがある。コンガのルーツといわれる。素手で叩くことが多いが、スティックを用いることもある。カンドンブレの儀式には欠かせない楽器。拝む神様や状況により様々なリズム・パターンがある。この楽器が延々と叩かれる中、次第に巫女さんや信者はトランス状態に突入する。板垣真理子著「バイーア・ブラック」に詳しい。実は私もサルバドールのテレイロ(祈祷所)で一度御祓いを受けた経験がある。打楽器のリズムと人間の精神状態の間の深い関係にはいつも考えさせられる。
アゴゴ
カウベルを根本につけた金属の柄で連結した楽器。2連、3連が一般的だが、さらに多数連結した改造アゴゴも見かける。棒などでたたくほかに、互いにぶつけて音を出すことも行われる。
パンデイロ
タンバリンに似た楽器だが、プラチネイラ(ジングル)は3枚1セットで中の一枚を上下の2枚がお椀を伏せたような形で挟む構造となっている。カーニバルで使用するときは演奏はほとんどせず、回したり放り投げたりして、曲芸的な技を見せながらパシスタ(女性ソロ・ダンサー)と絡んで、駆け引きを披露する。演奏はもっとも難しい打楽器といわれ、達人になるとドラムセット同様のパーフォマンスができる。パゴージ(音楽パーティ)におけるサンバやショーロの演奏でその味わいを堪能できる。最近でたマルコス・スザーノのパンデイロ教則ビデオ「Pandeiro
Complete Lesson」はとてもいいビデオだと思う。けれど、これまでのサンバ・パンデイロの奏法を捨て去る覚悟がいるかもね。
バンドリン
マンドリンの一種でショーロを中心として使用される。複弦の4コース。
ショカーリョ/ガンザ/シキシキ
シェイカー。いろいろな形、大きさがある。中身は小石、砂、木の実などで、振ってリズムを出す。シキシキはパレード用で大きな音が出る。
ビリンバウ
サンバではあまり使われない。むしろバイア系のカンドンブレやカポエイラでは必須の楽器。木製の弓にピアノ線を張り、下部に木の実等の共鳴物を装着する。片手に持ったスティックで弦をたたき、他方の小指に共鳴物と弓をつなぐ部分を引っかけ、親指と人差し指にはさんだ金属または石などで弦をミュートする。2音しか基本的には出ないが、スティックの扱い方や、共鳴胴を奏者の腹に当てたりはなしたりすることにより驚くほど多彩な表現が可能である。ナナ・バスコンセロスはこの楽器の名手として世界的に有名。
ペピーキ・ジ・マンゥ
小形の太鼓で主にパゴージで使用される。小脇に抱え、スティックは使わずに素手で叩いて演奏する。
地元の鼓笛隊やハーレー有志会のことは置いといて、参加者は団体対抗のコンテストに臨んでいる。結構まじめだ。皆が優勝賞金の200万円&副賞のブラジル往復航空券(ペア)を狙っている(ことになっている)。初期はエスコーラ・デ・サンバを模した組織とバレエ団、ジャズダンス教室や地元企業のクラブ活動などが入り乱れたコンテストであったが、どうしても「努力賞」止まりの中小グループからの要望に従い、規模・編成・実績による3部分割制が導入された。
1981年が第一回であったので、第何回というのが非常に分かりやすいのが特徴。地域振興を目論む台東区長とお祭り好きの伴淳三郎(あじゃぱー)が「いっちょやるか」ということで企画したらしい。
何をやっているか、「パッと見」との最大の差は、パレード自体がチーム対抗のコンテストになっているという点だろう。主要チームは、毎年テーマを定め、それに基づいて曲を作り、それにあわせて衣装、山車、その他パレードの組み立てを企画する。リオでは、年毎の微調整はあるものの、テーマ、テーマ曲、衣装、山車、構成、展開、メインのダンス・ペア等の項目、それぞれについて、各5人の独立した専門家が審査にあたっている。