亀戸天神社

亀戸3丁目6番1号)



御祭神

天満大神(菅原道眞公)
天菩日命(菅原の祖神)

御鎮座

寛文2年(1662)10月25日

開基別当

創建以来、朝野の信仰厚く、文人墨客の讃仰するところとなり、本所の鎮守としょて、また、関東各所の天満宮の宗社としても名を馳せ、江戸庶民信仰の本源として関東一円の天神信仰中枢を占めて今日に至る。

摂末社

御嶽神社

寛文9年(1669)11月21日大宰府御獄山より勧請、延暦寺第13代座主法性坊尊意僧正を奉祀す、法性坊は、菅公の勉学、御祈りの師である。

花園社

寛文年中太宰府より勧請、道眞公御奥方と御子14方を祀る。

弁天社

寛文5年大宰府心字池畔の志賀社を勧請する。

紅梅殿

寛文2年大宰府の御神木「飛梅」の実生を勧請する。





 南部地域の竪川沿いが氏子で、例大祭は8月25日。本祭りは4年に1度となっている。「江戸名所図会」には「祭礼 隔年8月24日に修行す。当日竪川通北松代町の御旅所へ神幸、同日帰輿。後水尾帝の勅許によりて、神輿供奉の行粧、すべて宰府の例式に准へて、最も壮観たり。別当大鳥居氏乗車す。産子の町々よりも練物車楽等を出だして、はなはだ賑へり。翌25日に至りて、神詠披講、社頭において行ふ」とある。

 天神様(菅原道眞公)は承和12年(845年)6月25日御誕生になりましたが、この年が乙丑の年に当たり、延喜3年(903)2月25日大宰府の配所で亡くなられたとき、道眞公自らの御遺言により御遺体を牛車に乗せて牛に引かせ、牛が止まった所を御墓所と定めて、その所に神廟(現在の大宰府天満宮)が建立されたのも乙丑年のことでした。
讃岐守(香川県)とし
て御在任中農耕に勤
しむ牛の姿に深い慈
愛の心を示され、又、
大宰府へ西下の途中
牛の鳴き声に刺客か
ら逃れたり、何処から
ともなく飛び来たった
白牛に危難から救わ
れるなど天神様と牛
との関わりは史実や
縁起に、或は伝承を
通して伝えられてい
ます。その底流には
御生誕の年はもとより
神廟に祀りされた年も
丑年に当たるという御
神縁があり、以来牛は
天神様の神使(みつか
わしめ)、天神様を守
護するものとして篤く
信仰されています。
 社前に臥牛が祀られ
 、4年に一度御鳳輦
(ごほうれん)渡御祭に
黒牛が供奉するのも、
これに因ります。

 


藤まつり