隅田稲荷神社




鎮座地  

131 墨田区隅田4丁目38番13号  

御祭神

 宇迦能魂命
 江川善左衛門雅門公

由緒

 当社の創祀は葛西誌及新篇武蔵風上記稿等に依りて、天文年間と柏定せらる。
 天文年間伊豆の堀越公方政知亡び其の臣江川善左衛門雅門郎党と、この地に逃れ信仰厚き京都伏見稲荷大神を勧請して氏神と祀り、尓来土地開け南葛飾郡善左衛門村の起源をなす。
 後、慶長年間社殿の改築あり、又、文政13年庚寅正月社殿を改築し、尚、重ねて関東総鎮守神田妻恋稲荷神社の神宮斎部宿彌守俊が仲取持ちて京都伏見稲荷神社の神璽を乞請け氏子の人等御田地を奉納し境内を整備す。
 この神璽奉斎の路次美濃の園にて山賊に逢し時八僧現れ危難を救し、奇蹟ありしより八僧稲荷神社と稱へたり、この御神徳を稱へ災難除の信仰深し、又、郷人は隅田稲荷神社と稱へ奉る。

沿革

 当神社の起源は天文年間(1532〜1555)と伝えられている。 慶長年間(1596〜1615)及び文政13年(1830)正月に社殿の改築あり。
 大正2年内務省起業荒川改修エ事により、南葛飾郡善左衛門村366番地(現荒川付近)より現在地に移転。
 昭和7年12月27日村社に昇格。 昭和10年9月公爵一条実孝公、靖国神社宮司賀茂百樹公より御神号の額の揮毫を受ける。
 昭和18年4月御社殿改築の工事をし、同年10月竣工。現在の建物となる。

御利益

災難除の信仰深く、交通安全、家内安全、無病息災、生業繁栄、学業成就等の御利益あり。

こんにゃく護符の由来

当社の蒟蒻護符授輿の神事は元禄年間(1688〜1704)より始まり、毎年初午祭に執り行われている。
 当初ノドケの病で苦しんでいた老婆が、当社に参籠祈願したところ、神のお告げで蒟蒻護符を授けられ、難病が平癒したという伝説由来によるとされている。

巨大獅子由来

 今から百数十年前、この地域一帯に疫病が蔓延したことから、病魔退散の祈りをこめて巨大獅子が創られたと云われる。この巨大獅子の完成後は病難の心配が無くなったと伝えられ、神社の宝物として今日まで保存され、時には氏子中に獅子舞保存会などが結成された。
 時代とともに痛みが激しくなり、昭和55年5月に修理復元され、社殿に魔除として置かれている。

万灯神輿由来

 万灯神輿の起源は元治年間(1864〜1865)と伝えられる。隅田開拓の祖江川善左衛門雅門公の徳をたたえた里人が、万灯に善左衛門の開拓由来の錦絵を描き、神輿として担いだのが始まりと云われる。
 大正4年に中止になり、昭和50年に約60年振りに復活し、毎年の例大祭の宵宮を賑わす行事として知られる。
 1977年及び1979年2月、ニースの力ーニバル(フランス)に参加し、国際親善に寄与す。







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